日本には歴史と格式を持つ名門ゴルフ場がいくつかあります。それぞれが歴史、格式、コースの質で高い評価を受けています。日本を代表するいくつかの名門ゴルフ場の中で、とくに自分が1回でもプレーをしたい憧れのゴルフ場を紹介します。
1. 廣野ゴルフ倶楽部(兵庫県)
1913年に設立され、日本のゴルフ界をリードする名門ゴルフ場です。英国の名コース設計家チャールズ・アリソンによってデザインされたコースは、戦略性と美しさを兼ね備えています。世界的にも高い評価を受け、国内外から多くのゴルファーが訪れます。
2. 霞ヶ関カンツリー倶楽部(埼玉県)
1929年開場で、2020年東京オリンピックのゴルフ競技が行われたことで注目を浴びました。東コースと西コースがあり、特に東コースは名高い難易度を誇り、多くのトーナメントが開催されてきました。
3. 軽井沢ゴルフ倶楽部(長野県)
1904年に開場した歴史あるゴルフ場で、軽井沢の豊かな自然を生かした美しいコースが魅力です。避暑地としても知られる軽井沢に位置し、プレーヤーにとって快適な環境が整っています。格式高いクラブとしても知られ、多くの名士が会員となっています。
4.小樽カントリー倶楽部(北海道小樽市)
1928年に開場した小樽カントリー倶楽部は、北海道で最も歴史のある名門ゴルフ場の一つです。長年にわたって多くのトーナメントが開催されてきました。丘陵地帯に位置し、風の影響を受けやすい戦略的なコース設計がゴルファーにとっての挑戦を提供します。
軽井沢ゴルフ倶楽部でプレー出来ました
軽井沢ゴルフ倶楽部でプレーする方法は、難易度が高いと言われています。これは名門ゴルフクラブであり、主に会員制で運営されているためです。以下は、軽井沢ゴルフクラブでプレーするためのいくつかの方法です。
- 会員になる
軽井沢ゴルフ倶楽部は会員制のクラブなので、基本的にプレーするには会員になる必要があります。ただし、会員権は非常に高価で、数が限られているため、入手が難しい場合があります。また、入会には推薦が必要なことも多く、厳しい審査を通過する必要があります。審査は特に厳しく、軽井沢に別荘を持つことも条件とかの噂もあります。軽井沢ゴルフ倶楽部は夏がベストシーズンなので、メンバーは軽井沢以外に、関東の名門である東京G.C、程ヶ谷C.C、霞が関C.C、相模C.Cの会員が多いとの都市伝説があり、2つ持ちが多いそうです。 軽井沢ゴルフ倶楽部はの宅配便の宛先には、上記のゴルフ場がすでに印字された配送票があります。もちろん、この方法でプレーするのは無理なので、次の方法を模索。 - 会員の紹介でプレーする
軽井沢ゴルフ倶楽部では、会員の紹介を受けたゲストがプレーできる場合があります。会員と一緒にプレーするか、会員の推薦で予約が可能です。これは最も一般的な方法で、多くの名門ゴルフクラブで採用されている形式です。 知り合いに会員がいましたので、お願いして一緒にプレーしました。
・軽井沢ゴルフ倶楽部は何故に名門なのか?
軽井沢ゴルフ倶楽部が名門とされる理由は、長い歴史や美しい自然環境、会員制の厳しい基準などが背景にあります。以下に、その名門としての特徴を詳しく説明します。
1. 長い歴史と伝統
軽井沢ゴルフ倶楽部は、1904年(明治37年)に開設され、日本で最も古いゴルフクラブの一つです。当初は外国人向けに設立され、軽井沢の地が避暑地として人気を集めていた時代の象徴とも言えます。このような長い歴史は、日本のゴルフ界において特別な地位を築き、倶楽部の格式を高めています。長野県最古のゴルフコース「旧軽井沢ゴルフクラブ」がありますが、ここを皆様は「旧軽」と言ってます。一方で、軽井沢ゴルフ倶楽部は、「新軽」と呼んでおり、よくメンバーの方に「どこのゴルフ倶楽部の会員ですか?」と聞くと、「霞と新軽」という答えが返って来ます。この言い方で、わかってしまうのが凄いですね。
2. 美しい自然環境
軽井沢の自然豊かな環境に囲まれたコースは、四季折々の美しい景観が楽しめることでも有名です。浅間山を背景にしたコース設計は、プレーヤーに高い挑戦を提供しながらも、その美しさがゴルフの楽しさを一層引き立てます。 トーナメントがいつでも開催できるように必ず毎日コースコンディションを完璧に仕立て上げているそうです。この独特の環境が、他のゴルフ場とは異なる特別な魅力を持たせています。 グリーン、フェアウエイとも素晴らしかったです。
3. 会員制クラブの格式
軽井沢ゴルフ倶楽部は、厳格な会員制を維持しており、誰もが簡単に入会できるわけではありません。多くの名門ゴルフクラブと同様、入会には紹介者が必要であり、一定の社会的ステータスを持つことが求められます。また、メンバーシップの保持は富裕層や著名人の間でステータスシンボルとなっています。軽井沢ゴルフ倶楽部の運営は倶楽部とそれを支えるメンバーで実施されているので、入会金、年会費はかかりますが、数年に一度、俱楽部を維持するため数百万単位の出資を求められるそうです。これこそが、倶楽部を愛する精神からなので、入会時の審査では、会員権を永続的に保持できるか、家柄、別荘の有無、倶楽部を生涯にわたり支える人物かどうかで判断されるのでしょう。この運営形態なのか分かりませんが、ロッカーもメンバー個人所有なので、皆様、ゴルフシューズをロッカーの上に置いてます。 程ヶ谷カントリー倶楽部もメンバーロッカーの上にゴルフシューズを置いてあったので、これが倶楽部方式なのか? と別の視点で感じた次第です。
4. 格式とプライバシーの重視
軽井沢ゴルフ倶楽部では、クラブの運営方針としてプライバシーが重視されています。メディアへの露出が少なく、静かで洗練された環境を提供していることが、名門たる理由の一つです。歴史や伝統を重んじながら、上質なサービスを提供することで、会員に特別なものすべてを提供しています。また、別荘を持っている皆様の避暑地のクラブなので、レストランのメニューが同じでないそうです。 1週間連続で通っても同じメニューでないとメンバーの方は言ってました。
5. 日本ゴルフ界への貢献
軽井沢ゴルフ倶楽部は、日本のゴルフ文化を支えてきた重要な存在です。長年にわたり、ゴルフ愛好家たちが集まり、国内外のゴルフ大会の舞台にもなっています。また、ゴルフ界に多くの影響を与えてきた場所としての名声も名門としての地位を高めています。
これらの要因が相まって、軽井沢ゴルフ倶楽部は、日本を代表する名門ゴルフ倶楽部としての位置を確立しています。長い伝統、格式ある運営、そして美しい環境が、その名声を支えています。
・予約方法、スタートが独特
スタート時間が決まってなく、9時頃、8時30分頃、とか、分刻みのIN,OUTのスタートではありません。メンバーがそろって、そろそろという時にキャディーマスター室に声を掛けます。それで、スタートが出来ます。
この方式軽井沢ゴルフ倶楽部のスタート方法は、他のゴルフ場とは異なる特徴的なシステムで知られており、特にこの倶楽部では「キャディ付きのホールごとのスタート方式」が伝統として行われているおり、以下のようなポイントが挙げられます。
- ホールごとのスタート
軽井沢ゴルフ倶楽部では、通常の1番ホールから順にプレーを始める「順番スタート」とは異なり、各ホールからスタートする「ホール毎スタート方式」が採用されています。これはプレーヤーが各ホールの異なるティーからスタートするシステムで、各組が異なるホールから同時にスタートすることになります。
この方式は、プレー進行がスムーズである点が特徴です。1ホールずつ前に進む通常のラウンド方式よりも、各組が異なるホールからスタートするため、プレー時間の短縮にもつながります。また、混雑も避けやすくなり、ストレスフリーなプレーを楽しむことができるそうです。
- キャディ付きの歩きのラウンド
軽井沢ゴルフ倶楽部では、キャディ付きの歩きのプレーが基本となっており、すべてのプレーヤーがプロフェッショナルなキャディのサービスを受けることができます。キャディはコースの特性やグリーンの読み方、戦略的なアドバイスなど、細やかなサポートを提供してくれます。このような一流のサービスが、クラブの名門たる理由の一つでもあります。
また、ホールごとのスタート方式に対応するため、プレーヤーは指定されたホールに時間通りに移動し、そこでラウンドを開始します。各ホールへの移動やラウンドの進行もスムーズに進むよう、キャディがサポートしてくれます。伝統的かつ効率的な「ホール毎スタート方式」と「キャディ付きのラウンド」が特徴で、他のゴルフ場とは一線を画する洗練されたシステムです。この特別なスタート方式によって、快適かつスムーズなプレーが楽しめ、名門クラブとしての独自性が強調されています。
・「PLAY FAST」と白洲次郎と軽井沢ゴルフ俱楽部
「プレーファースト」は、戦後の日本の復興に大きく貢献した政治家・実業家の白洲次郎が提唱したゴルフにおける重要な哲学の一つです。白洲次郎は、日本における近代ゴルフ文化の発展においても影響力を持った人物であり、そのゴルフに対する姿勢は非常にシンプルでありながら、現在でもゴルファーに尊重されています。
プレーファーストの意味
「プレーファースト(Play Fast)」とは、ゴルフにおいて「無駄を省き、迅速かつスムーズにプレーする」という考え方です。白洲次郎は、ゴルフは他のプレーヤーの時間や進行を考慮し、礼儀正しく迅速に進めるべきだと考えていました。彼は、プレーをスムーズに進めることが、ゴルフというスポーツの美しさを保つために重要であり、他のプレーヤーに対する思いやりの表れだと考えました。
白洲次郎とゴルフとの関わり
白洲次郎(1902年 – 1985年)は、戦後日本の政治家や実業家として知られ、特に第二次世界大戦後の日本の復興において、吉田茂首相の右腕として活躍しました。また、英国留学の経験から英語に堪能で、サンフランシスコ講和条約の締結にも関わるなど、外交面でも重要な役割を果たしました。彼はその反骨精神や、独立した気概を持つ姿勢から「従順ならざる唯一の日本人」と称されることもありました。一方で、白洲次郎は熱心なゴルファーでもあり、軽井沢ゴルフ倶楽部のメンバーとして長年にわたって活動し、その運営や文化にも深く影響を及ぼしました。
白洲次郎はイギリス留学時代にゴルフを学び、帰国後もそのスポーツを愛し続けました。彼は、ゴルフがただの娯楽ではなく、人間性やマナーを重んじるスポーツであると強く認識していました。特に「プレーファースト」の精神は、時間を守り、他のプレーヤーに迷惑をかけないことを重視しており、彼の人生哲学にも通じる部分がありました。
軽井沢ゴルフ倶楽部との関わり
白洲次郎は、軽井沢ゴルフ倶楽部にも深く関わって常任理事にも就任いました。軽井沢ゴルフ倶楽部は、日本における名門ゴルフクラブの一つで、彼の「プレーファースト」の精神が反映されたクラブの運営方針やプレー進行が特徴で、この倶楽部では、プレーの迅速さが重視され、白洲が提唱した精神が現在でも守られています。
実際にスタート1番のティーグラウンドに『素振りはしないよう気を付けましょう』と立て札の表示があり、白洲次郎はクラブハウスからティーグラウンドが見える席に腰かけて、注意をしていたそうです。
どの椅子か分かりませんが、このテラスだそうです。 ティーグランドの前で、ばっちり見えます。
別の角度から。
小樽カントリー倶楽部 銭函コース(北海道小樽市)
小樽カントリー倶楽部も軽井沢ゴルフ倶楽部と同じに、沢山の呼び名があり、人それぞれ言い方が違うので、悩みます。 ある方は、「小樽カントリー倶楽部 銭函コース」、「小樽カントリー倶楽部 新コース」などと言ってます。 石狩湾に面したシーサイドコース、全体的にフラットで旧コースは北海道最古のコースで海風や自然の窪みによって出来た微妙なアンジュレーションが特徴のコースです。
旧・新コースともリンクス特有の特徴は同様に、樹木がプラスされ違った趣を作り、過去何度もメジャー大会を開催した北海道を代表する歴史あるゴルフ場です。2028年で100周年になります。
・旧コースは9ホールで、6232ヤード パー:72 コースレート:70.0 開場は、昭和3(1928)年です。基本はカートでのセルフプレーです。
・小樽カントリー倶楽部 銭函コース (新コース)
小樽カントリー倶楽部 銭函コースは、北海道の名門ゴルフコースとして広く知られています。美しい自然に囲まれたコースと、格式高い歴史を持つこのゴルフ場は、国内外のゴルファーにとって憧れの地です。
1. 歴史と格式
小樽カントリー倶楽部は、1928年に設立された北海道でも最も歴史あるゴルフ倶楽部の一つです。開場当初から、道内外のゴルフ愛好家たちに親しまれてきました。銭函コースは、全日本アマチュアゴルフ選手権や日本オープンゴルフ選手権など、多くの名だたる大会が開催されてきました。
最近では、「ニトリレディスゴルフトーナメント」の開催地でもありました。このトーナメントは、日本女子プロゴルフツアー(JLPGA)の一環であり、多くのトッププロゴルファーが出場する重要な大会です。 ニトリレディスゴルフトーナメントは、家具・インテリア業界大手のニトリが主催する女子ゴルフトーナメントで、2010年からスタートしたこの大会は、日本女子プロゴルフツアーの中でも人気の高い大会の一つで、2023年まで開催されていましたが、2024年からは、桂ゴルフコースに場所が変更となりました。
2. コース設計
銭函コースは、雄大な自然と調和した戦略的なレイアウトが特徴です。設計は、日本におけるゴルフコース設計の先駆者である井上誠一氏によって行われ、ゴルファーの技術と戦略を試される難易度の高いコースが広がっています。
- 全長: 約7,000ヤードを超える18ホールのチャンピオンコースで、フェアウェイは広いが、巧妙に配置されたバンカーや池、アンジュレーションが難易度を高めています。
- 景観: 札幌市や石狩湾を望むことができ、特に海に近いホールからの絶景は、ゴルファーにとって忘れられない風景です。四季折々の美しい自然が、プレーヤーにリラックス感を与えつつ、集中力が必要な挑戦的なコースを楽しませてくれます。
3. アクセス
小樽カントリー倶楽部 銭函コースは、札幌から車で約30分、また小樽市からも近いため、アクセスが良好です。豊かな自然の中にありながら、都市部からの移動も便利な立地が魅力です。
4. 会員制クラブの魅力
銭函コースは、会員制クラブであり、一般のゴルフ場とは異なり、厳格な会員制を維持しています。このため、ゴルフのプレー環境は常に整備され、クラブのメンバーにとって快適で落ち着いた雰囲気が保たれています。小樽カントリー倶楽部の銭函コースは、北海道の自然美と難易度の高いコース設計を兼ね備えた名門ゴルフ場であり、ゴルフファンにとって一度は訪れたい場所です。名会員権の取得費用は高額になる場合があり、年会費は5万5000円で、預託金は不要ですが、入会には会員の紹介が必要です。 北海道にある地元企業、大企業の支店長が会員である可能性が高く、その方からの紹介、もしくは、同伴でプレーが出来ます。 自分も大手企業の支社長と一緒にプレーしました。
・綺麗な林間コースでスタートホールも北海道を感じさせてくれます。
ここは一般的なゴルフ倶楽部と同じで、スタート時間が決まっております。 北海道なのでスルーでのプレーとなります。
スタートホールの休憩所も北海道らしいログハウス風になっていて、風情を感じます。
コースはフラットですが、戦略的にバンカーや林が立ち並び、また、シーサイドコース特有の海風に悩まされます。
ガードバンカーが多いです。
フェアウエイは広く、北海道らしいですが、ラフに入ると芝がねちっこく、なかなかボールが飛びません。
・食事も楽しみで、北海道らしいメニューも豊富です。 メンバーによると値上がりしたみたいですが、美味しかったです。 値段の価値は十分あります。 おすすめは、じゃがバター、鶏のから揚げ、北海道ではざんぎと言うみたいです。中華も美味しいそうでした。