東京は訪日外国人でお寿司屋さんは盛況ですが、いわゆる一流店は円安でも景気が良いバブルリーな日本人が謳歌おります。 飲み物を含め一人5万から10万の単価なので、我々観光客からすると「たかねの花」状態です。 たしかに、5万の握り寿司は、手間をかけた昆布〆の白身や、一瞬で口の中でほどけるシャリの絶妙な握り、豊洲直送で全国から選りすぐった魚介類、選別に選別を重ねた海苔など、素材・職人技、お店の雰囲気、など、その価値は絶大であり、一生に一度は味わいたいもの。
しかしながら、自腹で寿司で5万以上払うのも財政的に無理だし、そこをなんとか!
このご要望にお応えすべく、東京へ旅行される皆様に「一流店の味を最強のコスパ」で味わえる江戸前寿司店をご紹介致します。
一流店の味を1万で堪能できるお店とは
一流店の味を安く楽しめる寿司屋は、多くの都市に存在し、特に東京や大阪などの大都市では多くの選択肢があります。以下に、そうした寿司屋の特徴といくつかの具体的な例を紹介します。
特徴
- 立ち食い寿司: 立ち食いスタイルの寿司屋は、高品質なネタをリーズナブルな価格で提供することが多いです。場所代がかからないため、コストを抑えられる利点があります。
- ランチタイムの特別メニュー: 一流寿司店が、ランチタイムに限って特別価格で提供することがよくあります。ランチセットはディナーに比べて非常にお得です。
- 回転寿司チェーン: 高級店と提携している回転寿司チェーンや、特定のネタにこだわっているチェーンもあります。品質の良いネタを手頃な価格で提供しています。
- ミシュラン星獲得、推奨の格安店: 一部のミシュラン星を獲得した店や推薦店が、意外と手頃な価格で食事を提供していることもあります。
ここでは、夕食でも食べられることを前提として、「ミシュラン星獲得、推奨の格安店」を中心で紹介しいきたいと思います。
鮨 銀座おのでら 登龍門
「鮨 銀座おのでら 登龍門」は、東銀座に位置する立ち食い寿司店で、「鮨 銀座おのでら」の研修店という位置付けです。ここでは若手職人が技術を磨き、本店で働くことを目指しています 。
「登龍門」では、ミシュラン星を獲得している「銀座おのでら 総本店」と同じネタとシャリを使用しながら、よりリーズナブルな価格で提供しています。価格帯は一貫あたり450円からで、質の高い寿司を手軽に楽しむことができます。
営業時間は16:00から22:00で、整理券は15:00から配布されるため、早めの到着が推奨されます。予約はできないため、整理券を取得するのが確実です。
住所は東京都中央区銀座5-14-17 銀座USB 1Fで、東銀座駅から徒歩2分の立地にあります 。
QRコードを用いたシステムでスマホから注文する形式となっており、スムーズなオーダーが可能です。
整理券は必ず必要で、15時でも人が並んでおりました。 実際にお店に入ると満席の状態でしたが、職人さんがテキパキと注文をこなしてくれるので、待つことなく食べられます。
感想は、ネタの質が高く、シャリの温度や握りのスピードに関しても細かいところに気を配ってくれる若手職人たちの姿が印象的です 。
ネタは厚めでシャリは少なめにすることもでき、バランスの良い味わいが楽しめます。例えば、中落ちの握りは口の中で溶けるようなエアリーな食感が特徴です
また、立ち食い形式でありながらも、品質に妥協しない姿勢が感じられます。若手職人が提供スピードを調整し、お客様一人ひとりに合ったサービスを提供する努力をしています。こうした点も高評価です、総じて、「鮨 銀座 おのでら登龍門」は、高品質な立ち食い寿司を楽しめるだけでなく、若手職人の成長を見守る楽しさも提供している店舗です。気軽に立ち寄りやすい立地と合理的なオーダーシステムもポイントとなります。
一品ものありますが、うに、ウニ食べ比べ、ヒラメ昆布締め、ヒラメ、甘エビ昆布締め、車海老、いくら、エビ味噌小鉢、など、なかなか普通のすし屋ではないネタもあり、オリジナルとそのオリジナルにひと手間かけた、一品が食べくらべが出来て、これも新しい寿司味わい方だと感じました、
やはり、一流店の味だと、下ごしらえのひと手間、2手間が大変で、このおのでらでも、数々び工夫がなされた、逸品はお客様に提供されているので、値段もそこそこですが、コスパは最強です!
荏原中延 ブルペン
本店は不動前にある「鮨 りんだ」。2021年10月に品川区荏原にオープンした立ち食い寿司店で、高級寿司店「りんだ」と「らんまる」の系列店。高品質な寿司をリーズナブルな価格で提供する。若手職人が握る本格寿司をカジュアルに楽しめる新しい形の寿司店として人気を集めている。
下積みが長いと言われる寿司の修業の過程で若手に握るチャンスを与え、早く独り立ちできるように実戦経験を積める店をオープンしました。 本店と同じタネと酢飯を使いながらも、若手が握ることとスタンディングにすることで価格を抑えて、どなたでも上質な寿司を気軽に楽しんでもらいたいという願いも込めています。
この店は武蔵小山・戸越銀座の間に位置し、若手寿司職人の育成をコンセプトにしたユニークな寿司店です。
価格とメニュー
「ブルペン」には、主に2つのおまかせコースがあります。1つ目は「ブルペンおまかせ」(4,000円)で、11貫の寿司と椀物がセットになっています。もう1つは「ダンクおまかせ」(7,000円)で、こちらも同じく11貫の寿司と椀物がセットで、特に厳選されたネタを楽しむことができます。その他にも一貫ごとの寿司は300円から、おつまみは500円から提供されています 。とりあえずは寿司がコースで出てきますが、途中に番外編の、「牽制球」というメニューがあり、追加料金がかかりますが、旬な一品ものが食べれます。
「牽制球」追加注文した、白身魚のタルタルです
赤貝、貝類のヒモなどの盛り合わせです
特徴と雰囲気
店内はインダストリアルなモルタルの壁が特徴的で、カジュアルなネオ居酒屋風の雰囲気が漂います。スタッフは野球のユニフォーム風の衣装を着ており、店名の「ブルペン」も野球の投手がウォームアップする場所に由来しています。このコンセプトは、若手寿司職人が技術を磨く場としての意味を込めていますので、ぴったりで、また、音楽も甲子園の応援歌も流れます。
ネタの質と技術
ネタのほとんどは豊洲市場から仕入れられ、その日最も新鮮で良質な素材が提供されます。マグロや車海老、小肌など、素材の味を最大限に引き出すために細部にまでこだわった技が施されています。特に、マグロや、車海老などは絶品で、多くのリピーターを生んでいます 。日本酒は地酒を揃えており、純米酒をメインにおいてあるので、お寿司にとても合ます。 ビール、サワー、ハイボール類はそのまま缶なので、これもコスパが良いところです。
また、巻物は、手渡しなので、ここもこぼれ落ちそうなほど、ネタが多きく、美味しいです。
寿司が美味しいかどうか?を左右するいろいろな要素がありますが、自分なりに整理してみると、6つほどありました。 実際に書き起こしてみると以外に多いですね。
①ネタが新鮮であり、下ごしらえがしっかりと処理されていること。 特に、昆布〆や貝類、いか、小魚の骨などが処理されており、アナゴも煮方がしっかりしているかが、大きなポイントです。
②上で書いたこととの真逆になりますが、新鮮ではなく、熟成されたネタも職人さんの技で、あえて、数日熟成させてグルタミン酸を出して提供する、白身などもお寿司屋さんの腕の見せ所です。
③すし飯が、自分に合うか、合わないか、これも大きなポイントで、お米をブレンドして使うお店もありますし、古米を使って、すし酢を多く吸わせるなど、米とすし酢の調合みお店独自のオリジナルなので、差が大きく出ると思います。
④握り方も好みがありますが、すきやばし次郎は、シャリがほどけるぐらいなのですが、ここは、そのほどけやすい握りです。回転ずしチェーンと比較するのは恐縮にも程がありますが、人が握ったお寿司は美味しいですし、その握り方もお店、お店で違うので面白いです。
⑤最後は、脇役ですが、じつは主役である、ガリです。市販のがりではなく、独自の手製なので、美味しい、絶品です。 おかわり自由で、今までのガリの中で一番です。
⑥最後は巻物の命、海苔です。 この海苔の出来栄えで、巻物は、ネタ、すし飯とコラボして、絶品になります。 ここの海苔は有明産の特注で、何がすごいと言えば、海苔の味が濃い! この一言に尽きます。 また、海苔が薄いので、巻物の邪魔をしないでいながら、海苔を強く主張します。 特注とは、その薄くて、味が濃いものを発注しているそうです。
是非、ご堪能ください! コスパ最高です。 中原街道沿い、バーミヤンが目印です!
立喰すし魚河岸 山治
築地魚河岸の卸売・市場人として、目利きのプロである「魚河岸 山治」の鮨店。握りのプロである中目黒「鮨 つきうだ」の大将・月生田光彦がメニューをプロデュースしたお店で、虎ノ門ヒルズ ステーションタワー にオープンしました。虎ノ門ヒルズの駅に直結しているステーションタワーの地下2階で、T-MARKETの中に入ってます。 ここも立ち食い寿司ですが、コスパが最高です。
ここの奥にお店はあります。
立ち食いですが、オーダーもタブレット端末で、コース、単品と種類があります。おすすめはコースの5貫でスタートしてあとで気になるお寿司をアラカルトで注文すると良いです。
おまかせ握りは、定番の、赤身、白身、光物、エビ、貝、お椀となっており、ネタである魚の名前は書いてありません。 出てきたものは、まぐろ、鯛、サバ、エビ、ホタテでした。
となりのお客さんはサバが嫌いなので、違うものをお願いして、こはだに変えてくれました。
この5貫が終わった後はアラカルトのメニューをタブレットで注文出来ます。
注文が入ると、板前さんのタブレットに注文が表示され、そこから単品で出てきます。
今回はいろいろと変わり種を注文しましたが、やはり一番東京らしく、美味しかったのは、煮ハマグリです。 ハマグリが丁度よい煮加減で、味がしみついて柔らかく、さらに、つめがうまさを引き立てくれます。
残念だったのは、ガリはたぶん市販?のもので、それほど感動はしませんでした。
最後に、立ち食いすしは、コスパが良いのですが、やはり、立ち食いなので、食べる速さが速くなってしまい、ゆっくりと食べるというよりかは、機械的に食べて、次に行くという動作の繰り返しなので、余韻を味わうことが出来ないことに気づきました。 もし、この記事を読んで立ち食いに行くのであれば、お店のペースや、隣の方のペースを気にしないで、自分の世界を作って味わうことをお勧め致します。 ただし、あくまで立ち食いなので、ゆっくりと時間をかけるのではなく、自分の立ち食いの世界を作って、その世界の中で堪能して食べることが良いとおもいます。