1887年から続く伝統と革新が織りなす、本格熟成肉ステーキハウスの系譜をご紹介します。ニューヨークから世界へ、そして日本へと広がった至高のステーキ文化をお楽しみください。
至高のステーキ体験への招待
伝統と革新が織りなす美食の世界
1887年のピーター・ルーガー創業から始まった熟成肉ステーキハウスの系譜は、130年以上の時を経て、今も世界中の食通たちを魅了し続けています。ウルフギャング、ベンジャミン、エンパイヤ、そしてBLTステーキなど、それぞれが独自の個性を持ちながらも、共通するのは最高品質への妥協なきこだわりです。
28日間以上かけて丁寧に熟成されたUSDAプライムビーフは、時間が生み出す芸術品そのものです。日本に上陸したこれらの名店では、本場ニューヨークと同じ品質とサービスを体験することができます。ビジネスディナーから記念日まで、あらゆるシーンに対応できる多様性も魅力の一つです。
ピーター・ルーガー・ステーキハウス
すべての始まり – 1887年創業の伝説

ニューヨーク・ブルックリンで1887年に創業されたピーター・ルーガー・ステーキハウスは、アメリカの熟成肉ステーキハウス文化の原点とも言える存在です。130年以上の歴史を持つこの老舗は、「ニューヨークNo.1ステーキ」という不動の評価を獲得し、現在の熟成肉ブームの礎を築きました。
同店の最大の特徴は、厳選されたUSDAプライムビーフを店内で丁寧にドライエイジングする伝統的な手法です。この技術と品質へのこだわりが、多くの弟子たちを生み出し、世界中のステーキハウス文化に影響を与え続けています。現在でも多くの著名人や食通たちが足を運ぶ、まさに「聖地」的な存在として君臨しています。

ウルフギャング・ステーキハウス
伝統を受け継ぎ世界へ – 2004年開業創業の背景

ピーター・ルーガーで40年以上働いたウルフギャング・ズウィナー氏が独立し、2004年にニューヨークで開業しました。
熟成技術28日間以上熟成させたUSDAプライムビーフを使用し、師匠譲りの技術を継承しています。ニューヨーク発から全米・世界展開を果たし、日本では六本木、丸の内などに進出しています。ウルフギャング・ステーキハウスは、ピーター・ルーガーの伝統を受け継ぎながらも、より洗練されたサービスと雰囲気で世界中の食通を魅了しています。創業者の長年の経験と情熱が生み出した、まさに「伝統と革新」を体現するステーキハウスです。

他には以下の店舗があります

ルース・クリス・ステーキハウス
260度の皿で魅せる豪快スタイル

ニューオリンズで創業されたルース・クリス・ステーキハウスは、他店とは一線を画す独特のサービススタイルで知られています。最大の特徴は「260度の皿」で提供される豪快な演出です。この高温プレートにより、ステーキは最後の一口まで熱々の状態を保ち、まさに劇場的な食事体験を提供します。
熟成度合いは店舗により異なりますが、基本的にはプライムビーフを中心とした高品質な肉を使用しています。この革新的なサービススタイルは、アメリカ南部の温かいホスピタリティと相まって、多くの顧客に愛され続けています。豪快でありながら洗練された、まさにアメリカンスピリットを体現するステーキハウスです。

ベンジャミン・ステーキハウス
ラグジュアリーな次世代ステーキハウス – 2006年創業

2006年にマンハッタンで創業されたベンジャミン・ステーキハウスは、ピーター・ルーガー出身のベンジャミン・プレヴカイ氏(元GM)らが独立して立ち上げた「次世代ステーキハウス」として高い評価を受けています。2022年に東京・六本木に初上陸を果たし、日本の食通たちの注目を集めています。
同店の最大の特徴は、ルーガー直系の仕入れルートを持ちながらも、より洗練されたサービスと豪華な空間を提供することです。シャンデリアや革張りの椅子で彩られた内装は、クラシックなルーガーとは対照的にモダンでラグジュアリーな雰囲気を演出しています。USDAプライムビーフの熟成技術は師匠譲りでありながら、海鮮や前菜も充実したメニュー構成で、ビジネスディナーや記念日などの特別なシーンに最適な空間を提供しています。

エンパイヤ・ステーキハウス
兄弟が築いた隠れ家的高級ステーキハウス – 2010年創業

2010年にニューヨーク・マンハッタンで創業されたエンパイヤ・ステーキハウスは、ピーター・ルーガーで働いていたアルバニア系移民のセルジャ・ブラカイ氏と兄弟によって設立されました。2017年に東京・六本木にオープンし、隠れ家的な高級ステーキハウスとして独特の存在感を放っています。
同店では、USDAプライムビーフを28日以上かけて丁寧にドライエイジングし、名物のポーターハウスステーキを提供しています。ステーキだけでなく、ロブスターやシーフードも人気メニューとして展開し、多様な食の楽しみを提供しています。
シャンデリアやダークウッドを使った豪華な内装は、まさに大人の隠れ家という表現がふさわしい上質な空間を演出しています。兄弟経営ならではの温かみのあるサービスと、確かな技術に裏打ちされた料理で、特別な夜を演出してくれます。

モートンズ・ザ・ステーキハウス
シカゴ発のクラシックアメリカンスタイル

1978年にシカゴで創業されたモートンズ・ザ・ステーキハウスは、クラシックなアメリカンステーキハウスの王道を歩み続けています。USDAプライムビーフを丁寧に熟成させ、伝統的な調理法で提供するスタイルは、多くのステーキ愛好家から絶大な支持を得ています。
同店の魅力は、何よりもその一貫性にあります。どの店舗を訪れても、同じ高品質なステーキと温かいサービスを受けることができる信頼性は、全米に展開するチェーン店としての強みです。重厚な内装と落ち着いた雰囲気の中で味わう熟成肉は、まさにアメリカの「ステーキハウス文化」の真髄を体験させてくれます。ビジネスディナーから特別な記念日まで、あらゆるシーンに対応できる懐の深さも魅力の一つです。

BLTステーキ
ニューヨーク発の革新的スタイル – 2004年創業

厳選されたプライムビーフを最適な環境で熟成させ、深い旨味と柔らかな食感を実現しています。名物ポップオーバー巨大なシュー生地のパン「ポップオーバー」は、BLTステーキの代名詞とも言える人気メニューです。
モダンな空間伝統的なステーキハウスとは一味違う、洗練されたモダンな内装で新しいダイニング体験を提供します。
BLTステーキは、ニューヨークで2004年に創業された比較的新しいステーキハウスですが、その革新的なアプローチで瞬く間に注目を集めました。日本では六本木と銀座に店舗を構え、伝統的なステーキハウスの枠を超えた新しい食体験を提供しています。

ピーター・ルーガー系譜の展開

熟成肉の秘密
28日間が生み出す至高の味わい
これらの名店が共通して採用するドライエイジング技術は、まさに時間が生み出す芸術品です。USDAプライムビーフを28日間以上、温度と湿度を厳密に管理した環境で熟成させることで、肉の酵素が働き、タンパク質が分解されて深い旨味が生まれます。
この熟成過程で肉の水分が適度に抜け、味が凝縮されると同時に、独特の香りと柔らかな食感が生まれます。表面に形成される白いカビは、肉を保護し熟成を促進する重要な役割を果たしています。この伝統的な技術こそが、これらのステーキハウスが世界中で愛される理由なのです。
